第2回 子どもを送って自転車で会社へ
沖縄の渋滞と梅雨を乗り切った通勤の工夫
沖縄の渋滞と梅雨に向き合いながら、保育園送迎後の自転車通勤で移動時間を読みやすくした工夫です。

休職前の平日、私は子どもを保育園へ送ったあと、そのまま会社へ向かっていた。
朝の道路が混んでいると、会社へ何時に着けるのか読みにくかった。夕方も同じで、仕事を終えてから渋滞に入ると、保育園への迎えが遅くなった。
迎えが遅れれば、帰宅も遅れる。夕食、お風呂、子どもの就寝時間まで、夜の予定が順番に後ろへずれた。
車は荷物を運びやすく、雨や暑さも防げる。それでも当時の私には、短い距離でも到着時刻が読めないことが負担だった。
そこで、天候が許す日は自転車で通勤するようにした。
欲しかったのは速さではなく見通しだった
自転車が車より必ず速いわけではない。
それでも、道路の混雑には大きく左右されにくかった。「この時間に出れば、だいたいこの時間に着く」と考えられるようになった。
私が欲しかったのは、通勤時間を何分か縮めることではなかった。保育園へ迎えに行ける時刻を、仕事が終わる前から見通せることだった。
帰宅時刻が読めれば、夕食やお風呂の流れも考えやすい。当時の仕事は一日中パソコンの前に座ることが多く、通勤が運動になる点も私には合っていた。
一方で、沖縄で自転車を使うと、暑さと雨を避けられなかった。
梅雨はレインスーツを使った
梅雨の時期は、朝に雨が降っていなくても、帰る頃に急に強くなることがあった。
私は上下が分かれたレインスーツを用意した。簡易的なレインコートより着脱に時間はかかったが、ズボンや足元まで覆えた。
ただ、着れば快適になるわけではなかった。
沖縄は湿度が高く、レインスーツの中が蒸れた。雨には濡れなくても、汗で服が湿ることがあった。
雨の日は少し早めに出て、速度を上げすぎないようにした。レインスーツは雨の日を快適にするものではなく、濡れる負担を減らして会社まで移動するための道具だった。
翌朝に拭く作業を減らした
自転車と子どもが乗る部分には、雨を防ぐためのカバーも使った。
雨に濡れたままだと、翌朝にサドルや子どもの座席を拭かなければならない。朝の数分でも、作業が一つ増えると出発は遅れた。
カバーで雨を完全に防げるわけではない。それでも、翌朝すぐに出発できる状態は作りやすくなった。
帰宅後にカバーをかける手間と、翌朝に濡れた座席を拭く手間を比べ、私は前者を選んでいた。
乗らない日も決めた
梅雨にも自転車を使ったが、毎日乗るとは決めなかった。
雨や風が強い日、視界が悪い日、子どもや私の体調が良くない日は、車や別の手段へ切り替えた。子どもを乗せるときには、ヘルメットなどの安全対策もした。
どうしても迎えが難しい場合は、早めに両親へ相談した。
自転車に乗り続けることが目的ではなかった。無理をして事故が起きれば、その後の父子の生活まで回らなくなる。
私が自転車通勤で得たかったのは、速さではなく迎えの時間を読める状態だった。
自転車、車、両親の協力を使い分けていたのも、その日の夕方を予定どおり始めるためだった。
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