第10回 出張と子育てが重なったとき

子どもの実家泊まりを段階的に準備する

出張に備えて、子どもの実家泊まり、保育園送迎、両親への情報共有を段階的に準備した記録です。

出張の荷物を持つ父親と子どもの父と子の道中記第10回のサムネイル

休職前、出張の日程が決まると、私が最初に考えたのは、出張へ持っていく荷物ではなかった。

保育園への送迎、夕食、お風呂、寝かしつけ、翌朝の準備。私が家を空ける間、普段していたことを誰にお願いするかを先に決めなければならなかった。

父子二人暮らしでは、出張の準備を始める前に、子どもの生活を整える必要があった。

まず両親へ日程を伝えた

出張の日程が分かると、できるだけ早く実家の両親へ相談した。

出張の日程と泊まる日数、保育園への送迎が必要か、食事やお風呂をどうするかを伝えた。両親にも病院や買い物などの用事があり、休みたい日もあった。

実家があるから出張できる、と最初から決めることはできなかった。両親が無理なく対応できるかを聞いてから、出張へ行けるかを考えた。

負担が大きすぎる場合には、日程を変更できないか、日帰りにできないか、ほかの人へ代わってもらえないかを会社へ相談する必要もあった。

出張の前から実家で過ごしていた

当時から、子どもと一緒に実家へ行き、食事をしたり、遊んだりしていた。

子どもは祖父母と過ごし、実家を安心できる場所として覚えていった。両親も、子どもの好きな食べ物、寝る時間、苦手なこと、保育園の準備を少しずつ分かるようになった。

出張の直前だけ連絡し、突然子どもをお願いする形では長く続かないと考えていた。普段から一緒に過ごしていたことが、子どもにも両親にも助けになっていた。

最初は私も一緒に泊まった

実家へ泊まる必要が出ても、最初から子どもだけで泊まらせることはしなかった。

まずは、私も子どもと一緒に泊まった。普段遊びに行く実家でも、夜まで過ごして眠ることは別の体験だった。

寝る部屋も、布団も、夜の明るさも、周囲の音も自宅とは違った。夕食を食べ、お風呂へ入り、寝る準備をするという自宅に近い流れを、実家でも繰り返した。

私がそばにいる間に、子どもが実家で過ごす夜へ少しずつ慣れることを優先した。

次に子どもだけで泊まった

私と一緒の宿泊に慣れたあと、子どもだけでも泊まれるかを確かめた。

出張当日に初めて試すのではなく、仕事がなく、何かあればすぐ迎えに行ける日に泊まってもらった。子どもが帰りたいと言えば、迎えに行ける状態にしていた。

着替え、パジャマ、保育園の持ち物、普段使っているタオルも用意した。食事、入浴、就寝の時間は両親へ伝え、生活の流れが大きく変わらないようにした。

無理に泊まらせるのではなく、子どもが安心して過ごせるかを確かめながら進めた。

子どもの荷物と情報を先にそろえた

子どもを預けるときは、口頭でお願いするだけでなく、必要な情報もまとめた。

保育園の送迎時間と連絡先、持ち物、子どもの体調、食事で気をつけること、寝る前の習慣。保険証や医療に必要な情報も、すぐ確認できるようにした。

出張先で連絡を受けることに備え、私の宿泊先、移動予定、連絡が取りにくい時間帯も両親へ伝えていた。

そこまで準備してから、私は出張へ向かった。それでも、出張先では子どものことが気になり、仕事だけに集中できないこともあった。

出張へ行けても、負担はなくならなかった

実家への宿泊に慣れ、両親に預かってもらえれば、私は出張へ行けた。

しかし両親には、送迎、食事、入浴、寝かしつけの負担がかかった。子どもも、父親がいない夜を過ごした。

家族の協力で仕事を続けられたことには、感謝しかなかった。その一方で、家族の負担を前提にしなければ続けられない仕事でよいのかという迷いも残った。

出張へ行けることと、その働き方を長く続けられることは別だった。

出張の回数を減らせないか。オンライン対応へ変えられないか。子どもの生活を整えるだけでなく、働き方そのものも見直す必要があったのかもしれない。

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シリーズの流れ

第1~5回:生活を回す工夫第6~11回:働き方と子育ての限界第12~18回:家族の形と子どもの気持ち第19回以降:休職と生活の見直し

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