第9回 子どもが朝に発熱した日

仕事、連絡、周囲への相談をどう整理するか

休職前、子どもの発熱に気づいた朝、看病と仕事を止めるための調整が同時に始まった記録です。

発熱した子どもを看病する父親の父と子の道中記第9回のサムネイル

休職前のある朝、子どもを起こすと、いつもより元気がなかった。

体に触れると熱く感じた。体温を測ると、発熱していた。

その瞬間、保育園へ預けることも、予定どおり会社へ行くことも難しくなった。子どもの一日と私の一日を、同時に組み直さなければならなかった。

子どもの状態と仕事の予定が頭に浮かんだ

熱は何度あるのか、水分は取れるのか。いつもと比べて元気はあるか、咳や鼻水は出ていないか。

子どもの様子を確認しながら、病院へ連れて行くのか、自宅で様子を見るのか、判断に迷った。保育園へは欠席の連絡が必要だった。

受診の必要性に迷う場合は、自己判断だけで決めず、医療機関や地域の相談窓口を利用するようにしていた。

その一方で、頭には当日の会議や締め切り、連絡しなければならない相手が浮かんでいた。

子どもの体調が心配なのに、仕事のことも考えてしまう。その朝は、看病と、仕事を止めるための調整が同時に始まった。

決めきれないまま会社へ連絡した

朝の時点では、終日休むのか、午後から働けるのかを決められないことがあった。子どもの熱がどうなるか分からなかったからだ。

私は上司や関係者へ、子どもが発熱して保育園へ預けられないこと、午前中は看病や受診の対応が必要なことを伝えた。午後に働けるかどうかは、改めて連絡することにしていた。

何も決まっていない段階でも連絡した。「午後から必ず働く」と約束すれば、熱が下がらなかったときに、もう一度予定を変えなければならなかった。

確定していないことは、そのまま確定していないと伝えた。そのうえで、次にいつ連絡するかを決めた。

残っている仕事を三つに分けた

通常どおり働けないと分かると、その日の作業を三つに分けた。

今日中に誰かが対応しなければならないこと。ほかの人へ引き継げること。翌日以降へ延期できること。

会議は欠席しても問題ないのか、資料だけ共有するのか、別の担当者へ説明をお願いするのかを考えた。途中の作業は、保存場所や現在の状況、次に確認する点を残した。

子どものそばにいながら、仕事の整理も進めていた。普段から進捗や資料を共有していなければ、急に止めることは難しかった。

両親へ頼るにも、確認が必要だった

私だけで対応するのが難しいときには、実家の両親へ相談することもあった。

ただ、発熱している子どもをお願いするのは、普段の送迎や預かりとは違った。両親の予定や体調に加え、感染の心配もあった。

頼めることを前提にはせず、子どもの状態を伝えた。数時間見てもらうのか、病院への移動を手伝ってもらうのか、買い物をお願いするのかも、必要に応じて相談した。

発熱は事前に分からないため、分かった時点で相談し、できることを一緒に確認していた。

テレワークでも看病とは両立しなかった

自宅で働ける環境があると、休まずにテレワークで対応できるのではないかと考えることもあった。

しかし、発熱した子どもへ水分を取らせ、食事を用意し、体温を測り、不安なときにはそばにいる。そうしながら、通常どおり仕事を続けることは難しかった。

子どもが眠っている間に、急ぎの連絡を返せることはあった。それでも、丸一日いつもどおり働けるとは考えないようにしていた。

発熱した朝のつらさは、看病だけにあったのではない。子どものことを優先しながら、同時に仕事を止めるための連絡や引き継ぎを進めなければならない、その重なりにあった。

テレワークができても、その重なりまでなくなるわけではなかった。

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