第19回 休職して初めて迎えた平日の朝。会社へ行かなくても、子どもの朝はいつも通りだった

休職して初めて迎えた平日の朝、いつもの冷凍パンを食べて30分遅く家を出た、会社へ行かない違和感と子どもの「いつも通り」の記録です。

第19回、休職して初めて迎えた平日の朝に子どもと並んで歩く父親の水墨画風サムネイル

休職して初めて迎えた平日の朝。

目を覚ましたとき、その日は会社へ行く必要がなかった。

前日までの平日なら、出社時間から逆算して、子どもの朝ごはんや着替えを急いでいた。少しでも支度が遅れると、その後の予定が全部ずれてしまう。

しかし、その日は30分ほど遅く、子どもと家を出た。それでも、子どもの朝は普段とほとんど変わらなかった。

朝ごはんは、いつもの冷凍パン

朝ごはんは、いつも食べている冷凍パンだった。

冷凍庫からパンを取り出し、オーブンで温める。温まったパンに練乳を塗って、子どもと一緒に食べた。

休職して初めての平日だからといって、特別な朝食を用意したわけではない。

子どもにとっては、それがいつもの朝だったのだと思う。

私の中では、会社へ行かないという大きな変化が起きていた。しかし、食卓だけを見れば、昨日までと何も変わっていなかった。

いつもより30分だけ遅く出発した

出社時間から逆算する必要がないため、いつものように急がなくてよかった。

ただ、ゆっくりできてうれしいというよりも、私はまだ不思議な感覚の中にいた。

平日の朝なのに、仕事の準備も出社時間の確認もしなくていい。

休むことになったのだから当然なのだが、長く続けてきた生活の流れは、一日では切り替わらなかった。

30分遅く出発しただけなのに、いつもの平日とは違う朝になった。

子どもは、まだ変化に気づいていないようだった

子どもは、私が仕事へ行っていないことに、まだ気づいていないようだった。

朝ごはんを食べて、着替えて、いつものように出かける。子どもから見れば、少し出発が遅くなっただけだったのかもしれない。

私は休職したことや、これからの働き方を考えていた。しかし、子どもはそんなことを知らない。

子どもの前では、生活の形が大きく変わっていないことに少し安心した。

私自身は立ち止まっていても、子どもの日常まで急に変える必要はない。そう思えた。

会社へ行かない生活に、まだ慣れなかった

子どもを送り出した後も、会社へ向かう必要はなく、仕事の時間を気にしなくてよかった。

それでも、完全に自由になったような気持ちにはならなかった。

休職したのだから、まずは休まなければならない。頭では分かっていても、平日の昼間に仕事をしていないことに違和感があった。

何かをしていなければならない気がする。

家事を進めたほうがいい。副業も進めたほうがいい。これからの働き方も考えなければならない。

そうやって、休む時間にも予定を詰め込もうとしてしまう。

しかし、仕事を続けられる状態ではなかったから、私は休職した。本業の時間を別の作業ですべて埋めれば、何のために休職したのか分からなくなる。

休職して初めて迎えた平日の朝、私は「休み方が分からない」ということに気づいた。

夜のお迎えも、いつも通りの時間にした

朝は30分遅く出発したが、夜はいつも通りの時間に迎えに行った。

休職したからといって、すぐに子どもの生活時間を変えることはしなかった。

父親の仕事が休みになっても、子どもの一日は普段と同じように流れていった。その日は、一緒にいる時間を急に増やすことよりも、これまでの生活を崩さないことを選んだ。

休職したばかりの私には、そのくらいがちょうどよかったのだと思う。

子どもの「いつも通り」に助けられた

休職しても、父親としての生活は休みにならない。

朝になれば食事を用意し、着替えや持ち物を確認する。夜になれば迎えに行く。

体調が悪いときには、それさえ負担に感じることもある。

それでも、子どもの生活があったから、私の一日も完全には崩れなかった。何でもない一日の流れが、その日の私には必要だった。

休職生活は、静かに始まった

休職して初めて迎えた平日の朝に、特別な出来事が起きたわけではない。

私の働き方は大きく変わったはずなのに、子どもの一日はほとんど変わらなかった。

その変わらなさに、私は少し助けられた。

復職するのか、退職するのか、副業を育てるのか。まだ決められないことは多い。

今は、朝になったらパンを温め、夜になったら子どもを迎えに行く。

そんな小さな生活を続けながら、少しずつ立ち止まることを受け入れていきたい。

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シリーズの流れ

第1~5回:生活を回す工夫第6~11回:働き方と子育ての限界第12~18回:家族の形と子どもの気持ち第19回以降:休職と生活の見直し

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